エアコンの『夏じまい』経験者は半数以下。放置すると冬に待っているのはカビ臭

今年の夏、エアコンをつけっぱなしで乗り切ったご家庭は多いはずです。ですが、冷房を止めた後のエアコン内部で何が起きているか、意識したことはあるでしょうか。パナソニックの調査によると、夏のエアコン稼働が終わる時期にお手入れをした経験がある人は、半数に届いていません。フィルターにたまったホコリと内部の湿気は、放置するとカビの温床になります。冬に暖房を入れた瞬間、部屋中にカビ臭が広がることも珍しくありません。この記事では、自分でできる「夏じまい」の手順と、プロに任せるべき範囲を、電気工事の現場を知る立場から解説します。

目次

そもそも「夏じまい」とは。なぜ今やるべきか

「夏じまい」とは、冷房シーズンが終わったタイミングでエアコンのお手入れを行うことです。暖房後に行う「冬じまい」より、実は念入りな対応が求められます。

理由は運転の仕組みにあります。冷房は熱交換器を冷やして湿度を下げるため、内部に結露が発生しやすい状態です。暖房はその逆で、熱交換器を温めるため内部は乾燥気味になります。つまり夏を越したエアコンの内部は、カビにとって最も繁殖しやすい環境。気温20度から30度、湿度60パーセント以上という条件は、まさに残暑の室内環境と重なります。

このタイミングでお手入れを済ませておくかどうかで、冬に暖房をつけた瞬間の空気の質が変わってきます。

自分でできる「夏じまい」3つの手順

プロに頼む前に、自分でできる範囲のお手入れがあります。特別な道具がなくても、今日から始められる3つを紹介します。

  • フィルター掃除
  • 送風運転による内部乾燥
  • 室外機まわりの確認

フィルター掃除

フィルターのお手入れ目安は2週間に1回です。掃除機で表面のホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗います。目詰まりを放置すると冷暖房能力が落ち、電気代の増加につながります。

送風運転で内部を乾燥

冷房や除湿の運転を止めた直後は、内部に水分が残った状態です。送風運転を1〜2時間ほど行うと、内部を乾燥させカビの発生を抑えられます。

室外機まわりの確認

室外機は雨風にさらされる前提で作られているため、フィルターのようにこまめな掃除は不要です。ただし周囲に物が置かれていると排熱効率が落ち、電気代に影響します。落ち葉やゴミがたまっていないか、年に1〜2回は確認しておきましょう。

ここから先は自分でやってはいけない理由

フィルターより奥にある熱交換器やファンの汚れに、自己判断で手を出すのは避けてください。市販の洗浄スプレーを内部に吹きかける方法が紹介されることもありますが、メーカー各社は自己洗浄を推奨していません。

理由は単純です。エアコンの内部には基板や配線など、水に弱い部品が集まっています。素人作業で水や洗剤が電装部にかかれば、故障やショートの原因になりかねません。

実際の工事現場を見てきた立場から言うと、内部の構造は機種ごとに大きく異なります。同じメーカーの同シリーズでも、年式によって配管の取り回しや基板の位置が変わることは珍しくありません。内部までしっかり洗浄するには、専用の養生と排水経路の確保が欠かせない作業です。ここを省略すると、洗浄水が壁や床に漏れる事故につながります。

フィルターから先は、無理をせずプロに任せる。それが結果的に一番安く済む選択です。

業者に頼むなら今がベストタイミングな理由

エアコンクリーニング業界の繁忙期は5月中旬から9月上旬、そして11月中旬から12月下旬です。逆に9月後半から11月前半は閑散期にあたり、予約が取りやすく料金も落ち着いている傾向があります。

夏の間にたまったカビや汚れを、暖房シーズンが本格化する前にリセットできる点も見逃せません。真夏や真冬に依頼すると、数週間から1カ月以上待たされるケースも珍しくないためです。

今のうちに予約を済ませておくこと。それが、結果的に一番負担の少ない選択になります。

まとめ

エアコンの「夏じまい」を経験したことがある人は、実は半数に届いていません。フィルター掃除と送風運転による乾燥は、今日からでも自分で始められます。

一方で、内部の洗浄まで踏み込む場合は、配線や基板を扱う専門知識が必要です。無理な自己流の洗浄は、故障や水漏れ事故のリスクを高めます。

東京・神奈川エリアで、エアコンの状態や掃除のタイミングに迷ったときは、一度プロに相談してみませんか。

今のエアコンの状態、そのままで冬を迎えて大丈夫でしょうか。無料相談で、現在の汚れ具合や最適なタイミングをお伝えします。

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